スノーボードクロスとは
スノーボードクロスは、4人で同時に競う対人レース競技です。競技はゲートが開いてからスタートし、最も早くゴールに到達した人が勝者となります。
この競技は2006年のトリノオリンピックから正式なオリンピック種目とされ、2022年の北京オリンピックでは5回目の開催となりました。
予選では、各選手が個別にタイムを計測し、その成績に基づいて上位の男子32名が決勝トーナメントに進出します。
決勝トーナメントでは、予選の成績に応じて4人ずつのグループに分けられます。各グループで上位2名が次のラウンドに進出するノックアウト方式を採用しており、このプロセスを2回戦、準決勝、そして決勝まで繰り返します。
コースは全長約1kmで、走行時間は約1分です。コースはスタートセクション、ロール、ターン、ジャンプから構成されています。
スタートセクションでは技術と俊敏性が要求され、先頭に立つことで有利なレース展開を作ることができます。
ターンでは経験豊富な選手が有利で、順位の変動が激しい部分です。
ジャンプは約20mの飛距離にも及びます。雪上の格闘技や雪上のF1とも言われています。
スノーボードクロスの魅力
スノーボードクロスの魅力は、大会ごとに異なる派手なスタートセクションや、20mを超えるジャンプが、観る者を圧倒します。
レースでは、ハイスピードでの駆け引きや、スノーボード特有のレギュラーとグーフィーのライン取りが順位の変動を生み出し、見逃せないポイントです。
さらに、瞬時の対応力が求められ、転倒や接触が多発するため、最後まで順位予測がつかないところが魅力です。
勝敗のポイント
スタートセクションでの順位が重要で、その後のレースを有利に進めることができます。ターンが得意な選手はバンク内でタイトなラインを取り、減速せずに滑走することが可能で、これによりスピードを保つことができます。スリップストリームやレースの駆け引きを利用して相手を抜くことができ、経験豊富な選手は冷静な判断を瞬時に行うことができるため、他の選手を抜くことが可能です。会場ごとにコースの特性が異なり、コースの長さも様々で、スタートセクションを得意とする選手は比較的短いコースで有利になる傾向がありますが、ターンを得意とする選手やレース経験が豊富な選手は長いコースで有利になる傾向があります。
これにより、様々なタイプの選手が勝てる可能性がある競技です。スノーボードクロスではフィジカルの強さが非常に重要で、陸上でのフィジカルトレーニングが要となります。実際に3000mの標高でレースを開催することがあり、その環境下で1分以上続くレースやコーストレーニングを行います。このため、心肺機能の強さが勝敗へと関わります。
また、板を加速させたり安定させたりするためには、パワーが非常に重要で、転倒や接触が発生したときに負けないよう、強靭な肉体が求められます。
そのために、日々のトレーニング内容や指導者のアドバイス、大会場所に応じた外部環境がパフォーマンスを十分に引き出す要因となります。
Copyright © yoshiki takahara officialsite
